恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
なんか驚くようなこと言ったかな?
「ご飯、作ろうとしたのか?」
「うん」
家事をしろって言われたんだから作ろうとしたんだけど。
「そうか。
でも、今日は材料がないからデリバリーを頼もう」
翡翠は驚いた顔を直して、柔らかい表情で言った。
その後、携帯電話を取り出し、どこかに電話を掛けはじめた。
多分、デリバリーだろう。
「ユリ」
電話を終えた翡翠に名前を呼ばれて、そっちに顔を向けた。
翡翠はこっちに近づいてきていた。
な、何?!