恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
すでに翡翠は目の前にきていた。
そして、顔を近づけてきた。
キス?!
なんでまたこのタイミング?
翡翠もやっぱりそういうことがしたいのかな。
だけど、キスだけはだめ!
そう思ってギュッと目を閉じて手で唇を塞いだ。
チュ……
音が聞こえたのは、おでこからだった。
「……フ」
今、鼻で笑われた。
「ユリは人のキスを見るのは好きなくせに、自分は出来ないんだな」
自分がキスを出来ないのは否定しない。
だけど、
「人のキスなんか、興味ない」
「そうか?
じゃあ、キス以上の行為を見るの好きなんだ」
「キス以上のって……」
「セッ○ス」