恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「もしかして、一昨日のあの男の人って………」
「あれは俺だよ。
ユリは一昨日、けっこうじっくりと見てたよな。
変態」
かぁーと頬が赤くなるのが自分でもわかった。
やっぱりあの時、目が合ったのは気のせいじゃなかったんだ。
「別に見たくて見たんじゃない!!」
翡翠はわたしの顔を笑いながら見ていた。
「じゃあ、昨日あそこに来たのは………?」
あそことは、仕事場兼わたしの家。
「あれは偶然。
暇だったからあそこに行ったらユリがいた」
"二日連続で会うなんてな"
翡翠はそんなことを言ってるけど、わたしは別のことが気になった。
暇だったからあそこに来た?
やっぱり翡翠も他の男と一緒だ。
女をなんだと思ってるの?
ただの遊び?
それとも性欲処理材?