恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】



―――――ピンポーン




怒りが溢れそうになった時、チャイムが鳴った。



翡翠もそれに気づきオートロックを解除した。

どうやら、デリバリーが届いたみたいだ。




チャイムが鳴ったおかげで、少し怒りが治まった。


でも翡翠に対する怒りはまだ残ってる。
翡翠に言いたいところだけど、今は言わない方がいいよね。


わたしが何されるかわからないし。




またチャイムが鳴って、翡翠が玄関へと向かった。



翡翠がリビングに戻ってきて手に持っていたのは、蕎麦だった。



よかった。
あんまりこってりしたのじゃなくて。






それから二人で蕎麦を食べて、翡翠は今入浴中。



蕎麦を食べる時、翡翠が話し掛けてきたけど、曖昧にしか答えれなかった。



どうしても翡翠をそういう目で見てしまう。





"女遊びをする人"





最初はそういう人には見えなかったのに。






< 89 / 431 >

この作品をシェア

pagetop