恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
10分くらいして翡翠がお風呂から上がってきた。
髪が濡れていて前にも増してフェロモンが溢れ出ていた。
他の女の人はこれにやられているんだろう。
だけど、わたしは絶対に騙されないんだから。
翡翠にお前も入ってこい。
と言われたので、わたしもお風呂を借りて入った。
お風呂も他と同様にすごかった。
バスタブは大人三人が一緒に入っても狭くないくらいだった。
身体を洗ってバスタブに入ると考えるのは、これからのこと。
このまま翡翠と一緒にいても大丈夫なのだろうか。
何もされないっていう保証はない。
だけど、今いる場所がどこなのかもわからないから逃げることもできない。
それに、いまさらだけど、翡翠に泣いてるところを見せてしまった自分に後悔。
なんであの人の前で泣いてしまったんだろう。
しかも二回も。