恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
始まった新しい生活
翌日、目を覚ますと見慣れない天井だった。
あれ?
何処だっけ?
それにあったかい。
そう思って暖かいものに抱き着いた。
固いけど暖かくて気持ちい………
「朝から大胆だな」
!!!
ねっころがっていたわたしの頭上から声が聞こえた。
声がした方を見てみると、お得意のニヤリ顔をした翡翠がいた。
目線をまた前に戻す。
固い………
「ギャー!」
―――ゴン
今の状況にやっと気がついた。
わたしは思いっ切り翡翠を突き飛ばした。
わたしが抱き着いたのは翡翠で、あの固いのは翡翠の胸板だった。
そういえば一緒に寝たんだった。