恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
あれ?
翡翠どこに行った?
冷静になって、翡翠が居なくなってることに気づいた。
「……っいてぇー」
今どこから聞こえた?
「お前なぁ……」
と言いながら、ベッドの脇の方から頭を押さえながら出てきた。
「も、もしかして……落ちた?」
わたしがそう言うと睨まれた。
ひぃ………
怖い。
「誰かさんが押したせいで落ちましたよ」
「ごめんなさい」
怖いから今のうちに謝っとこう。
「俺を落とすとはいい度胸だな。
今度、覚えとけよ」
「今度?」
今じゃなくて?
「今は何もしない。
今は………な」