~快感~
アタシは

何もしゃべれなくなった


愛していたのか…それすら確固たる意識を見いだせないまま

ただ
アタシの体が
心が

欲して…病まない男を

前にしてアタシは


何も言えなかった


言ってあげる事ができなかった…



帰り道


泣いた


泣いて泣いて泣き続けたアタシがいた



もうあの腕に抱きしめられる事もない


アタシを強く引き寄せ求められる事もない


その瞳に


アタシがうつる事も二度とない


温もりを探しても

あなたの温もりは



二度と感じる事ができない
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