~快感~

†~†~†~†~†

少し前のアタシは…


ーーオトコなんて

単純…

瞳を潤ませて

アタシがちょっと可愛くおねだりをして

ニコニコニコニコ

柔らかい笑顔を振りまいて…

目が合ったら
少し…ほんの少し恥ずかしそうにして…

顔には自信があったし

正直体つきも
いやらしい…
男受けをする体型だし


落ちない男は


まずいなかった


そして狙いを定めた男の前で
アタシは従順なメスになる


従順といっても
ワガママも言う

少しはぐらかしたりもする

だけどあなただけ…な従順さを見せる事で
男は支配欲にかりたてられ

アタシを手中におさめた気になり

更にアタシを喜ばそうとしてくる

自分のものだと…
捕まえて離さないようにと

愛してもいないくせに
男の奥底にあるアタシへの支配欲を
勝手に愛情だと過信し

更にアタシを縛りあげる

そしてアタシは

埋もれるだけその男に虚しさを埋もれさせ

愛情が気持ち悪くなると

勝手に逃げていた…

それでも

埋もれさせてくれるなら…と


また次の男へと

移っていった…


少し前のアタシはこの無意味な繰り返しを

女王様にでもなったような気で

客観的に見ているような

ハッキリ言って

イヤな女だった

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