うすのろ馬鹿マヌケ
あれから何日か経ち授業も本格的に始まってきた。
忙しさも以前より増し、二年になったという自覚を持つ。
クラスにもなんとか溶け込むことが出来た。
最初は不安で仕方なかったが、意外と話しやすい人や打ち解けやすい人が多かった。
ミシンを目の前にし、雲雀は悩んでいた。
ミシン糸がなくなってしまったのだ。
こういう場合は教師に申し出て購買に行かせてもらうのだが、担任はあの不知火。
どうも言いにくい・・・。
しかしぼんやりとしていても無駄に時間を過ごすだけだ。
雲雀は仕方なく重い腰を上げた。
「先生、購買行ってきていいですか?」
雲雀の問いに不知火はじろりと睨む。
まるで蛇に睨まれた蛙のようになり、雲雀は目線を落とした。
不知火は目付きが悪い上に、柄も悪い。
外見からは服飾専門学校の教師には見えないだろう。
「何か忘れたのか?」
「ミシン糸、なくなっちゃったんです・・・。」
不知火は自身の作業の手を止め、一息ついて言った。
「なら仕方無いな。すぐ帰ってこいよ。」
雲雀は返事をし、財布を持って階段を下りはじめた。
早めに教室に戻らなければ不知火に何を言われるかわからない。
どうやら雲雀は不知火に目を付けられいるらしい。
自身で強くそう感じる。
その目の付けられ方がいい意味なのか悪い意味かはわからないが・・・。
1階を目前にして、雲雀は最後の一段を降りた。
その瞬間、何者かに腕を掴まれた。
「うぎゃっ!!!」
不意の出来事に雲雀は妙な声を上げてしまった。
目の前には、何日か前に自分を“ブス”と呼んだ男が立っていた。
忙しさも以前より増し、二年になったという自覚を持つ。
クラスにもなんとか溶け込むことが出来た。
最初は不安で仕方なかったが、意外と話しやすい人や打ち解けやすい人が多かった。
ミシンを目の前にし、雲雀は悩んでいた。
ミシン糸がなくなってしまったのだ。
こういう場合は教師に申し出て購買に行かせてもらうのだが、担任はあの不知火。
どうも言いにくい・・・。
しかしぼんやりとしていても無駄に時間を過ごすだけだ。
雲雀は仕方なく重い腰を上げた。
「先生、購買行ってきていいですか?」
雲雀の問いに不知火はじろりと睨む。
まるで蛇に睨まれた蛙のようになり、雲雀は目線を落とした。
不知火は目付きが悪い上に、柄も悪い。
外見からは服飾専門学校の教師には見えないだろう。
「何か忘れたのか?」
「ミシン糸、なくなっちゃったんです・・・。」
不知火は自身の作業の手を止め、一息ついて言った。
「なら仕方無いな。すぐ帰ってこいよ。」
雲雀は返事をし、財布を持って階段を下りはじめた。
早めに教室に戻らなければ不知火に何を言われるかわからない。
どうやら雲雀は不知火に目を付けられいるらしい。
自身で強くそう感じる。
その目の付けられ方がいい意味なのか悪い意味かはわからないが・・・。
1階を目前にして、雲雀は最後の一段を降りた。
その瞬間、何者かに腕を掴まれた。
「うぎゃっ!!!」
不意の出来事に雲雀は妙な声を上げてしまった。
目の前には、何日か前に自分を“ブス”と呼んだ男が立っていた。