うすのろ馬鹿マヌケ
「あ、そうそう。これ渡しに来たんだ。」
瓢は思い出したように隼に一枚の紙を渡した。
「うちのクラスに学祭の実行委員長がいてさ、是非ともお前にショー作品製作のスタッフになって欲しいんだって。
縫製はちゃんと縫製スタッフとして募集するから、パターンだけ見てもらえれば・・・」
「やりませんよ、俺。」
隼は渡された紙をつき返した。
紙には【学園祭ショー作品製作スタッフの依頼】と書かれている。
「考えるだけでもいいからさ。」
「断っといてください。俺、そういうの苦手やから無理です。」
隼は頑として聞き入れなかった。
雲雀は不思議でならなかった。
何故そこまで頑なに拒否をするのだろうか。
隼の腕ならどんな難解なデザインでも紙の上に表現することができる筈なのに。
「先輩、勿体無いですよ。
やりたくても出来ない人なんてたくさんいるのに・・・。」
「せやったらその“やりたくてもできない人”が一人でも多くできるように空席作った方がええやろ。」
その考え方は納得できなかった。
雲雀は前々から学園祭に憧れを抱いていた。
自分も“やりたくてもできない人”の一人だったから、隼の言葉には共感できなかった。
「わかった、じゃあ俺から断っとくから。」
そう言って瓢は席を立った。
「また仕事ですか?」
「そ。来月の雑誌に載るから見てね、隼ちゃん。
雲雀ちゃんもよかったら立ち読みでもいいから見てね。」
雲雀は小さく頷いた。
瓢は思い出したように隼に一枚の紙を渡した。
「うちのクラスに学祭の実行委員長がいてさ、是非ともお前にショー作品製作のスタッフになって欲しいんだって。
縫製はちゃんと縫製スタッフとして募集するから、パターンだけ見てもらえれば・・・」
「やりませんよ、俺。」
隼は渡された紙をつき返した。
紙には【学園祭ショー作品製作スタッフの依頼】と書かれている。
「考えるだけでもいいからさ。」
「断っといてください。俺、そういうの苦手やから無理です。」
隼は頑として聞き入れなかった。
雲雀は不思議でならなかった。
何故そこまで頑なに拒否をするのだろうか。
隼の腕ならどんな難解なデザインでも紙の上に表現することができる筈なのに。
「先輩、勿体無いですよ。
やりたくても出来ない人なんてたくさんいるのに・・・。」
「せやったらその“やりたくてもできない人”が一人でも多くできるように空席作った方がええやろ。」
その考え方は納得できなかった。
雲雀は前々から学園祭に憧れを抱いていた。
自分も“やりたくてもできない人”の一人だったから、隼の言葉には共感できなかった。
「わかった、じゃあ俺から断っとくから。」
そう言って瓢は席を立った。
「また仕事ですか?」
「そ。来月の雑誌に載るから見てね、隼ちゃん。
雲雀ちゃんもよかったら立ち読みでもいいから見てね。」
雲雀は小さく頷いた。