*GIMMICK*
応接用のソファに座ると課長はジョーカーとなにやら会話を交わし、「おい、お前ら~」と立ち上がり声を張り上げた。
「今度ここに捜査本部を置く事になった。」
陣内と高木が何かを期待し、目を輝かせる。
「今回“JOKER”が全面的に協力してくれるが…お前ら、気を引き締めて捜査に当れよ!!」
如月の隣ではそれを聞いた陣内と高木がガッツポーズをとった。
“…やれやれ…”
わらわらと準備に散って行く刑事らに紛れ、如月も立ち上がった所を課長に呼び止められた。
“嫌な予感程良く当る”とはよく言ったもんだ。
「如月には“JOKER”の補佐に着いて貰う。」
それは如月にとって一番やりたくない仕事…。
「…つまり“子守”…ですか?」
「JOKERを子供扱いするなよ?お前より一応“先輩”だからな!」
課長はそう言うと大口を開けて笑った。