*GIMMICK*




謎の少女、通称“JOKER ”の存在は表向きは極秘扱いになっていた。



が、後日知ったのだが刑事課で彼女は有名だった。



ある刑事は、



「あのコが居なかったら事件の半分は解決しない」



と言い、またある刑事は、



「俺、ファンなんだよねぇ~」



とだらしなく鼻の下を伸ばした。




「結局のところ、彼女はいったい何者なんすか?」



単に刑事課のアイドルって訳じゃないだろう。



如月の問いに先輩刑事(あの名前が思い出せない刑事)は「彼女はなぁ」と勿体付けたように答えた。



「…“JOKER”はまさに、刑事課のアイドルだよ!」



「・・・・・・・・」



…どうやら聞く相手を間違えたらしい。




如月は助けを求める様に隣にいた他の刑事を無言で見た。



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