嘘つきな彼女は、今日も嘘をつく。

「俺もね、思うよそれー。まぁ本人は嫌じゃないみたいだし、良いんじゃない?ちょー平和じゃーん」


両手を上げながら他人事のように話す良介。

いや、まぁ他人事なんだけど。
他人事の他人事のような感じで良介は言ったんだ。


「そうかな」


だけど俺は、良介の言葉に賛成は出来ない。

素直に納得いかねぇんだよ。


だって騙されてるんだぞ?
他人だけど。


「ねぇ由乃ーっ!放課後アイスも食べたいーっ」

「うちさ、新しい化粧品も欲しいんだけど――…」



ズルズルズルズズズッ



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