Time after end

「百合の父親ですか?」


彼は強い口調で言った


「ああ、そうだよ。…君は百合の彼氏?」


悪魔は簡単にそう言った


すると彼は悪魔に言った


「父親でもない奴に言う必要なんかねーよ。……それより…さっき百合に怒鳴ってましたよね?そのくせ俺を見るなり優しくなった。…それ、DVや虐待してるやつの典型的な態度ですよ?」


……彼は悪魔のことを見抜いていた


「……………っ何言ってんだよ」


悪魔はそんな彼に何も言えなくなっていた


「……百合、行こう。」


そう言って彼は私の手をとり悪魔を背に走り出した










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