Time after end
「…っちょ………」
無言で歩く彼
……何か怒ってる?
私、何かしたかな?
次々と疑問が浮かぶ
「…待って!!」
私がそう言うと彼は前を向いたまま止まった
「七瀬君……黙ってちゃ分かんないよ」
彼は私に振り向いた
「…ごめん。でも、急に手を離されたから俺、嫌われたのかと…」
………嫌う?
…違う
「違うよ。…私はただ七瀬君が誤解されるのが嫌だっただけ。本当にそれだけだから」
私は彼の目を見てきっぱりと言った
「…よかった。俺は誤解されようが何言われようが道木さんの見方だから。…それだけは覚えてて?」
彼は優しく私を包み込んだ
……温かい彼の胸