ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
身体中に針か何かが刺さっているような鋭い痛み。思わず顔をしかめ、呻き声を漏らした。
両瞼をゆっくりと持ち上げれば、見覚えのない真っ白な天井が広がっている。
訳が分からず、瞳だけをクルクルと動かして辺りを見回した。
俺はベッドの上に仰向けに寝かされているようだ。
左手には大きな窓、頭上には淡い桃色の壁、足元と右手はカーテン、四角く仕切られたそこは多分、どこかの入院病棟で、大部屋の中の一床。
ああ、俺、薬局に天使ちゃんのオムツを買いに行って……。
俺を消そうとした男が自爆して、それで俺も吹き飛ばされたんだった。
最近ではすっかり良い子の俺が、何故狙われるんだ? マジ腹立つし。
しかも相手は命懸けって。
気持ち悪いんですけど。