ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「龍の正体、蜂須賀にはバレてる」

だが間髪入れず、とんでもないビックリ新事実を谷口さんは何でもない事の様にポロリと漏らした。


「は? それ真面目にヤバイんじゃね? てか兄貴、大ピンチじゃね?」

「龍だけじゃねぇ、俺らも大ピンチだ」



何ですとー?

聞いてねぇよ、そんなこと。


そんな危険な任務、俺なんかが役に立つとは到底思えないし。無理だ、絶対俺には無理だ。



「ねねね、谷口さん。ちょっと確認しときたいんだけどさ。もしかして大ピンチってわかってて、死ぬかもしれないって思ってて、今、わざわざそこへ向かってる?」


谷口さんの逆鱗に触れないよう、細心の注意を払ってやんわり訪ねてみる。



が――


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