ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
みゆっちに会うのは久々だってのに、掛ける言葉なんかバカな俺には見当たらない。ましてや気の利いたことなんか尚更思い付くはずもなく。


黙ったまま隣同士に椅子を並べて、同じ空間で、何の目的もなくただじっとしていた。




どれぐらいの時が流れたろう。

多分、30分ぐらいは経ったと思う。



組対課(組織対策犯罪課)のオヒィスに、何者かが弾丸のように勢い良く飛び込んで来た。


咄嗟に腰のリボルバーに手をかけ身構える。



赤城課長のデスクで何の危機感もなく、くつろいでいたはずの窪田は、既に立ち上がっていて、その右手にはグロック?


銃口はしっかり侵入者を捉えていた。


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