ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「ちょっ、勘弁してくださいよ、窪田さん。ここ署内っすよ? そう簡単に不審者が侵入できる訳ないじゃないっすかー」
谷口さんが片腕だけでホールドアップのポーズをとる。その反対側には顔が見えないぐらいに項垂れた作業着の男。
生きてんのか? って思うぐらいクタッとしている。
てか俺、谷口さんの敬語、初めて聞いたし。
「その男は?」
窪田は何事もなかったようにグロックを元通り腰に納めながら、谷口さんに問う。
「蜂須賀の仲間です」
涼しい顔して当たり前のように答える谷口さんにイラッとした。
「蜂須賀は? 仲間なんかしょっぴいたって、なんも解決しねぇよ。バカじゃねぇの?」
俺が息巻けば「しっ」と。窪田が俺に向かって人差し指を口に当てて見せる。
谷口さんが片腕だけでホールドアップのポーズをとる。その反対側には顔が見えないぐらいに項垂れた作業着の男。
生きてんのか? って思うぐらいクタッとしている。
てか俺、谷口さんの敬語、初めて聞いたし。
「その男は?」
窪田は何事もなかったようにグロックを元通り腰に納めながら、谷口さんに問う。
「蜂須賀の仲間です」
涼しい顔して当たり前のように答える谷口さんにイラッとした。
「蜂須賀は? 仲間なんかしょっぴいたって、なんも解決しねぇよ。バカじゃねぇの?」
俺が息巻けば「しっ」と。窪田が俺に向かって人差し指を口に当てて見せる。