ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「そういやヒゲ(高広)、どうしてる?」


ふと思い立って、命の恩人の現況を尋ねてみた。



「相変わらず、くだらねぇことに才能使ってるよ」

なんて言いながらも、谷口さんは嬉しそうに声を漏らして笑った。






「俺、まだアイツに礼を言ってない」


「礼ならもう既に、龍がお前の分もしっかり済ませてる」


「どうやって?」


「秋場(高広)んちに、龍からダンボールが5箱届いたと。その全部にギッシリ、季節外れの苺だよ。

さっすが、人付き合いの苦手な龍だな。何が喜ばれて、何が迷惑かの判断がイマイチ甘い」


「『イマイチ甘い』どころじゃねぇだろ? その4箱半は、明らかに迷惑以外の何物でもねぇだろ?」









H25.9.10
『ロシアンルーレットⅢ』Fin. 






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