ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「婆さん、一回それ精算したら? そしたら、レジ開くんじゃね?」

思わず助言。だってこのままだと、俺の家、ウンチまみれになっちゃうしね。



俺の声に男が反応して、ゆっくりと振り返った。何故だか銃口も一緒に。


オムツを手放し両手を上げた。

ドサリと、手放したそれは音を立てて落ちた。



これを今すぐ持って帰んないと、俺の家はウンチまみれに。

――って、緊急事態だ、仕方ねぇか。



「ええっと――

――なんで?」


もちろん理由を問うさ、俺はこの男の目的達成の手助けをしてやったんだし?



「君、ウザイんだよ。消えて?」

言いながら、乾いた音を立てて、男はセイフティレバーを親指で引く。


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