ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
ヘラリと厭らしい笑みを浮かべ、

「女みてぇな顔して、意外と好きもんだなぁ。俺にも回せよ」

言いながら、男は石原を肘で小突いた。


「もちろん」

石原が満面の笑みで同意すると、男は「そいつぁ楽しみだ」と笑い、

「蜂須賀さんなら、夕方まで戻らねぇよ」

笑顔のままで言い足した。


「そっか、なら俺も、もう帰るわ。女はまた今度でいいや」

言って石原も男と共に部屋を後にした。


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