ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「どうする? こいつのグループ、取り込むか? それとも潰すか」


まるでゲームでもしているかのように楽しげに言う。


そして、龍一は漆原に視線を移すと、


「あんたがリーダーだろ? あんたが決めろ」


言って、微かな笑みを浮かべた。



しばらくの沈黙の後、漆原はようやく口を開いた。


「潰せ」

「了解」


答えると同時に、龍一は躊躇することなく引き金を絞った。


鶴崎の身体がビクンと一度大きく跳ね、そして、動かなくなった。



すぐに龍一は銃口を自分に向けるように持ち替え、蜂須賀にゆっくりと近付く。

目の前まで来ると、それを蜂須賀の右手に再び握らせた。


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