その日、地球は滅亡した
「きっと、大丈夫だよ!」
ぎゅ、と幼い心晴は未空の両手を握りしめた。
幼いながらも自分を必死で慰めようとしてくれる心晴に
未空は再び涙を流してしまう。
「お、おねえさん!?」
「な、泣くなよ!」
焦った心晴と卓也があわてだす。
そんな2人に未空はやっと笑顔を見せた。
「ありがとう、2人とも。元気でた!」
ばっと立ち上がり、2人に礼を言う。
私は心晴君を護るために、過去にタイムスリップしたんだ。
私が落ち込んでてもしょうがない。
心晴君のことを、支えるって決めたのに結局は守られてばかりの自分に
嫌気が差す。
____強くならなきゃ。
一番つらいのは、何も知らない心晴君なんだ。
確かに住む世界は違うけど、私は今、確かに心晴君の隣に存在している。
だから1人じゃないよってもう一度告げようと思った。
未空は2人に別れを告げて走り出す。
公園を出て、一度研究所の方へ戻ることにした。
もしかしたら慧と心晴がいるかもしれない。
そんな期待を抱いて、足を速めた。