その日、地球は滅亡した
___もう、繰り返させない。
慧は安心させるように微笑む。
「...慧、それって「心晴君!慧さん!」
心晴には、未来を知る慧が何をしようとしているのか分からなかった。
質問しようとしたところで、未空の声が聞こえて視線を向ける。
駆け寄ってくる未空は慧と心晴を見るなり勢いよく抱き着いた。
ぎゅう、と力をこめられて少し苦しくなる。
「未空ちゃん、無事でよかった。」
慧はほっとしたように息を吐く。
「...未空。」
「...。」
名前を呼んでも何も答えてくれない。
とにかく、先ほど自分が取った行動について謝ろうと思い心晴は口を開く。
「さっきは、ごめん。」
「...ほんとだよ。」
「ごめん。」
もう一度謝れば、未空は2人から離れて心晴を見つめる。
未空の目は赤くなっていて、泣いていたんだと気付く。
ツキン、と胸が痛んだ。罪悪感がこみ上げてくる。
「でも、私も謝らなきゃ。...ごめんね、心晴君の気持ち、何も考えずに適当なことばっかりいって...。」
「未空は悪くないだろ!」
「ううん、悪いよ。」
「悪くない。俺が、「もうお互い仲直りしたんだし、いいだろ。」
見かねた慧は仲介に入る。
「早く研究所に戻って、タイムマシーンの修理するぞ。」