その日、地球は滅亡した
└本当の運命
*
空間が開き、心晴と未空は投げ出された。
ドン、と体を地面に打ち付ける。
「っ、」
心晴は痛む体をこらえてすぐに起き上がった。
「未空、大丈夫か!?」
「う、うん。」
未空に手を差し伸べ、引っ張り起こしてから辺りを見回した。
場所は空地。
戻ってきたのだろうか?
「そうだ、慧がッ、」
心晴の言葉に未空は唇を噛みしめる。
あの後どうなったんだろう。
最悪な展開しか思い浮かばない。
あの状況を打開する方法なんてあるのだろうか。
否、難しい。
「どう、すんだよ。」
ぽつりと心晴は呟いた。
「ほんと、慧は自分勝手すぎるよ。
俺に命を賭けて未来を変えろって言ったクセに、結局は全部慧が背負ってる。
俺は守られてばかりだ。」
「...心晴君、」
「どうしよう、未空。」
震える声で未空を見れば、彼女は表情を暗くさせた。
どうすればいいのか全くわからない。
「...慧さんは、きっと生きてるよ。」
そう、信じたかった。