その日、地球は滅亡した
「さっき、門倉さんが本当の未来は俺達と未空の父親と慧の4人がタイムスリップする予定だったって言ってたよな?」
「...うん。」
「たぶん、慧はあの後未空の父親が来ることを知っていたからタイムマシーンに残ったんだと思う。」
「そういえば、前に慧さんにお父さんは必ず助けるって言われた...。」
未空ははっとした。
「慧にはやらなきゃいけないことがある。
だからかわりに、俺達が世界を救わなきゃ駄目なんだ。」
慧の事は心配だった。
今すぐにでも助けに行きたい。
けれど、慧を優先すればきっと彼は怒るだろう。
「...今度こそ、運命を変えよう。」
心晴ははっきりと告げた。
「でも、どうやって?」
「それが問題なんだよなぁ...。」
「一度、研究所に行ってみる?
何かわかるかもしれないし。」
「そうだな。」
2人は研究所に向かうことにした。
会社内にいれてもらえるかわからないが、社長の娘だと言えばどうにかなるだろう。
立ち止まってる暇なんかない。
一刻も早くこの状況をどうにかしなければ。
今の2人には先ほどの門倉の言葉は残っていなかった。
研究所を目指して走り出す。