その日、地球は滅亡した
「ッ、峯岸...お前は、どうするつもりなんだ。」
友哉は静かに問いかけた。
慧は返事をせず、ぼんやりと何もない世界を眺めている。
「たぶん、もたない。」
はっきりとそういえば、友哉の顔が酷く歪んだ。
そして俯く。
「...どうして、こんな、」
「?」
「こんなつもりでは、無かった。」
「...社長?」
「ただ、世界に認めて欲しかった。実績が欲しかっただけなのに...、
ああ、私は馬鹿だ。どうして、あの時気づかなかったんだろう。」
突然訳のわからない事を言いだした友哉を見て、慧はゆっくりと彼に視線を向けた。
「峯岸、」
友哉の声が震えていた。
彼はタイムマシーンから降りると、慧の隣へと移動する。
そして腰を降ろした。
「最後だから正直に話そう。」
「...?ああ。」
「地球に、小惑星を衝突させたのは私なんだ。」
その言葉を聞いて、大きく目を見開いた。
「ッ、は」
上手く言葉にならずただ友哉を見ていることしかできない。
友哉は 悪かった と涙ながらに謝罪する。
本人の口から聞くと、やはり驚いたが慧はなんとなくわかっていたようだ。
ああやっぱりと心の中で思った。