その日、地球は滅亡した





*




___ガコン、

派手な音をたててタイムマシーンが着陸する。

激しく揺れたせいもあり多少気持ち悪かった。

少しふらつきながらも外にでると、場所は空地だった。

タイムマシーンが今乗ってきたものとあわせて三つある。

「…タイムマシーンが三つ?」

心晴が不思議そうな顔をすると未空ははっとしたように言った。

「…これ、私が乗ってきたタイムマシーンだ。」

「故障してるようには見えないし、盗まれたからあの時無かったのか?」

考え込んでいると、少し焦った声音で未空が心晴を呼んだ。

顔をむければ、彼女は困ったように乗ってきたタイムマシーンを指差した。

「…あ。」

タイムマシーンからぷす、ぷす、という音がなっていた。

それに、白い煙もあがっている。


修理したばかりなのに、故障してしまったらしい。

二人は顔を引き攣らせて、未空が乗ってきたらしいタイムマシーンに視線をうつした。



< 150 / 187 >

この作品をシェア

pagetop