その日、地球は滅亡した

開かれた道






壊れたタイムマシーンを隠し、未空が乗ってきたタイムマシーンを使う事に決めた。

「で、これからどうする?」
「んー…」

後先考えていなかった為に悩む。

もう一度小惑星に突っ込むのはやめたほうが良さそうだ。もっと違う方法があるかもしれない。


「…?ねえ、心晴君」

「何だ?」

「あれ、何かな?」

未空が不思議そうに上空を指差した。底には淡い光を放っている 何か がある。
ここからじゃ良く見えない。


「なんか、タイムマシーンがタイムスリップする瞬間と似てるね。」

未空が何気なく呟いた一言が妙に引っ掛かった。

見た目はタイムマシーンのような大きさや形ではないが、なんとなく似ている。

「…何かわかるかもしれないから、お父さんの会社行ってみようよ。」

「…そうだな。」

二人は未空が乗ってきたタイムマシーンを別の場所に隠すと、歩きはじめた。

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