その日、地球は滅亡した
開かれた道
*
壊れたタイムマシーンを隠し、未空が乗ってきたタイムマシーンを使う事に決めた。
「で、これからどうする?」
「んー…」
後先考えていなかった為に悩む。
もう一度小惑星に突っ込むのはやめたほうが良さそうだ。もっと違う方法があるかもしれない。
「…?ねえ、心晴君」
「何だ?」
「あれ、何かな?」
未空が不思議そうに上空を指差した。底には淡い光を放っている 何か がある。
ここからじゃ良く見えない。
「なんか、タイムマシーンがタイムスリップする瞬間と似てるね。」
未空が何気なく呟いた一言が妙に引っ掛かった。
見た目はタイムマシーンのような大きさや形ではないが、なんとなく似ている。
「…何かわかるかもしれないから、お父さんの会社行ってみようよ。」
「…そうだな。」
二人は未空が乗ってきたタイムマシーンを別の場所に隠すと、歩きはじめた。