その日、地球は滅亡した
研究所の入口につくと、外で何やら研究員達が大型の機械を囲んで作業をしていた。
その中には白衣に身を包んだ門倉友哉もいる。
「何してるんだろ…」
「…さあ…」
とてもじゃないが侵入できそうにない。暫く様子を伺うことにした二人は物影に隠れ、研究員達の作業の様子を眺めていた。
しかし、ぱちりと友哉と目があってしまう。
これには焦り、心晴は体を引っ込めてばくばくする心臓を手で押さえた。
不思議そうな顔をした未空が変わりに様子を見ようとした瞬間、誰かが自分達の前に立つ。
「うわああ!」「っ!!」
白衣をきた友哉だった。
悲鳴をあげた心晴をみて表情を歪めたあと、友哉は彼の手を握った。
「もしかして未来の心晴君と、未空か?また会えるなんて思ってなかったよ。ほら、数年前に故障したタイムマシーンに乗って私の元に来た時があっただろう?全く成長してないようだけど、君達はあのときの君達なのか?」
少し興奮したように話し出す友哉に引き攣った笑みを浮かべると、
ゆっくり話でもしようじゃないか。と言われて手を引っ張られた。