その日、地球は滅亡した
「…。」「…。」
(どうしてこうなったんだ)
頭が痛くなった。
しかし好都合と言えばそうかもしれない。
研究員達のもとに連れて行かれた二人には研究員達の鋭い視線が突き刺さった。
「貴様らあのときの…。」
数年前の事を根に持っているらしく、心晴を睨みつけてくる。
「は、はは」
渇いた笑みを浮かべると大きな機械を操作していた手を止め、研究員はこちらに視線をうつす。
「アイツはいないのか?」
「アイツ?」
「あの茶髪で生意気な大人。」
苦虫をかみつぶしたような顔を浮かべ、研究員は問い掛ける。
きっと慧の事を言っているんだろう。
「理由があって居ません。」
「そうか…。」
興味がないのか、それ以上深入りはしてこなかった。
「で、今回は何故来たんだ?」
友哉の問いに未空と顔を見合わせてからぽつりと呟く。
「未来を変える為に…。」
「まだ変わっていなかったのか!?」
友哉は驚いて叫ぶように言った。