その日、地球は滅亡した

「はい…。」

そう返事をすればあたりはシンと静まりかえった。

沈黙を破るかのように、未空が口を開く。

「お父さん達は何してるの?」


「…あれをみてみろ。」

友哉は空を指差した。その先には先程見ていた淡い光を放つ 何か がある。

「タイムマシーンの試作品だよ。今日初めて動物の試乗を行うんだ。今は飛行実験の途中だ。」

嬉しそうな表情を浮かべて語る友哉。

何か言いたそうな表情をしている心晴に気づいたのか友哉は口元を緩めて口を開いた。


「実は、数年前にディスクをコピーさせて貰ったんだ。」

「…え?」

「タイムマシーンに興味があってね。あのディスク通りに製作しているんだ。」

けどなかなか上手く行かないな、と言う。

「やっと時空間の移動ができるようになったんだ。」

友哉は目を細めてタイムマシーンを見る。

「タイムマシーンが完成すれば、世界に認められ、莫大な金が手に入る。」

「…。」

「この会社はさらに成長するだろう。」

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