その日、地球は滅亡した
利益の為にタイムマシーンを製作している友哉をみて、心晴と未空は顔をしかめる。
「まあ、明日があればの話だが。」
地球が滅亡するんだろう?と友哉は問う。
研究員達はごくりと喉をならした。緊迫した雰囲気に包まれる。
「社長、」
一人の研究員は大型機械に設置されているパソコンの画面をみて、冷や汗を流す。
「試作品の時空間移動に成功する確率はわずか20パーセントしかありません。」
「構わない。」
「しかし、このままタイムスリップをして失敗すれば時空間を外れ地球外に出てしまう可能性があります。」
「構わないと言っただろう。まだ試作品はある。」
社長にそう言われてしまえば実行しないわけにはいかない。
「丁度いい。君達も見ていてくれ。」
友哉は笑みを浮かべて二人を見た。