その日、地球は滅亡した
どくん、どくん。(あ、える?)どう反応すればいいのかわからなくなり、ただただ陽人を見つめるしかできない。
「二人は時空間の狭間にいる。どこにも属さない場所だ。」
話している間にも、未空の体は徐々に薄くなっていく。
「門倉サン、弟を宜しくな。」
頼まれたのは2回目だった。
「ッ、はい。」
「俺はいつまでも、帰りを待ってる。そう伝えてくれないか?」
「はい!」
足先から、未空の体は消えていく。
そろそろ時間らしい。
「行ってらっしゃい。」
陽人は小さく笑った。それを見て、未空も笑う。
「いってきます。」
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