その日、地球は滅亡した
「若いなー。」
「峯岸も若いだろう!確か、今年で26か。
そろそろ結婚も考える歳だなぁ。」
お父さんは峯岸さんに向かってそう言うと、彼はそうですねと苦笑した。
...峯岸さん、彼女いるのかな?
「家の未空なんてどうだ?」
「っ、お父さん!」
突然私を勧めるお父さんに驚き、声を張り上げる。
「あら、お母さんもいいと思うわよ。峯岸さん、頼りになるし。」
「お母さんまで!やめてよ!///」
かああ、と顔が赤くなる。峯岸さんは相変わらず笑っていた。
「気持ちは嬉しいんですけど、俺には心に決めた人がいるんで。」
___あ、私の恋終わった。
ショックを受けていると、峯岸さんは突然私の頭をぽんぽんと数回撫でてくる。
驚いて更に顔を真っ赤にすれば峯岸さんは、懐かしいなぁ と呟いた。
・・・懐かしい?
その言葉はお父さんとお母さんには聞こえていなかったらしい。
じっと峯岸さんを見ると、彼はもう一度笑ってから私から視線を外して
お父さんと会話を始める。
「社長、」
「なんだ?峯岸。」
「動物を使っての、タイムマシーンの試乗実験はしましたが人間はまだ一度も乗っていないじゃないですか。」
「そうだなぁ。でも、もっと研究を重ねて安全性を証明してから「俺に、試乗させてください。」
「...正気か?」
お父さんは、峯岸さんを見て再度確認をすると彼は力強く頷く。
「...分かった。タイムマシーンを作ったのはお前だ。
好きなようにしなさい。」
「有難うございます。」
「それで?何時試乗するつもりなんだ?」
「8月19日...明日にしようと思っています。」