その日、地球は滅亡した


もやもやした気持ちをどうにかしたくて、私は目をぎゅっと瞑った。









コンコン、

そのまま眠ってしまっていた私は部屋をノックする音で目を覚ました。

「...はぁい。」

少し寝ぼけた声で、返事をすればキィとドアが開く。

お父さんかお母さんだろうな、と思いつつも 何? と問えば

部屋に入ってきたのは峯岸さんだった。

驚いて、眠気が一気に覚める。

「未空ちゃんと、話がしたくて。」

「わ、私と!?」

「うん、ちょっといいか?」

ドキドキドキ、

変に緊張してきた。

私がベッドの上で正座すると、峯岸さんは笑う。

「なんで正座?」

「あ、何となくっ、です。」

峯岸さんは そっか と言ってから私の横に腰かける。

あ、やばい。近い。


「俺、明日タイムマシーンに乗ることになったよ。」

「そうなんですか...。」

やっぱり、彼の気持ちは変わらないらしい。

そんなにタイムマシーンが安全だという事を証明したいのかな。

子供のころからの夢だったのなら、仕方ない気もする。

「危ない目には、あってほしくないです。」

正直な気持ちを言えば、峯岸さんは大丈夫だと言う。

「どうしても、やらなきゃいけないことがあってさ。」

「やらなきゃいけないこと?」

「うん。未空ちゃんも時期にわかるだろうけど。」

言ってる意味が良くわからず首をかしげれば峯岸さんは私を見つめる。

それだけで、私の顔は熱くなる。


「み、峯岸さんの大切な人って、どんな人なんですか!?」

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