その日、地球は滅亡した
└8月19日の覚悟
ガコン!
突然何かにぶつかり、衝撃が走る。
体に圧力がかかって、私は うっ と呻いた。
プシュー、という音がなって開かなかった扉が開く。
光が中に差し込んできた。
目を細めながら、私はタイムマシーンから出る。
地面に足をついて、辺りを見回した。
「ここ…見たことある。」
少し風景は違うが、この空地は見覚えがあった。
ここは過去なのかな?
あの女の人は、私に峯岸さんを護ってと言った。
そして峯岸さんはその人を みく と呼んだ。
…ただの、勘でしかないけど、もしかして、
「あの女の人は、私?」
けどそんなことあるわけないのだ。
私が同じ世界に二人いるなんて、そんな。
ますます訳が分からなくなる。
一体あの女の人は何者なんだろう。
峯岸さんは、何をしようとしているのだろう。
考えていてもらちがあかない。
私はとりあえず、付近を探索してみることにした。
町を一目みて、私は過去に来てしまった事に気づいた。
小さい頃に見た風景にそっくりで、驚くしかない。
通行人に今日は何年の何月何日か聞けば、不思議そうな顔をしながらも答えてくれた。
…今日は、2012年8月19日。
七年前に来てしまっていたのだ。