その日、地球は滅亡した













...そう簡単に見つかるわけないってわかってたけどさぁ。

私はハァとため息をつく。

再び、公園に戻ってきてしまった。

「...どうしよう。」

時間だけが刻々と過ぎていく。


(どこにいるんだろ、峯岸さん)


彼が私と同じ七年前に居るという保障は何所にもないけれど、

探さずにはいられない。

タイムマシーンの操作の仕方なんて知らないし、

このままじゃ元の世界に戻れない。

そう考えるとじわり、と瞳に涙が浮かんだ。

(私、このまま死んじゃうのかな。)

だんだんとマイナス思考になっていく自分に嫌気がさす。

明日、この世界に小惑星が衝突する。

それから心晴君を護るなんて、私なんかにできるわけないし。

一体、どうすればいいんだろう。


トボトボと歩き、ベンチに座って少し休もうとした時だった。

先ほど別れた心晴君が、ベンチに座っている。

私は慌てて駆け寄った。

そして、声をかける。


「あ、心晴君!」

「...未空、さっきぶりだな。」

彼は泣きそうな表情で、笑う。

チクチクと再び胸が痛んだ。

「そうだね。...何かあったの?」

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