その日、地球は滅亡した
*
...そう簡単に見つかるわけないってわかってたけどさぁ。
私はハァとため息をつく。
再び、公園に戻ってきてしまった。
「...どうしよう。」
時間だけが刻々と過ぎていく。
(どこにいるんだろ、峯岸さん)
彼が私と同じ七年前に居るという保障は何所にもないけれど、
探さずにはいられない。
タイムマシーンの操作の仕方なんて知らないし、
このままじゃ元の世界に戻れない。
そう考えるとじわり、と瞳に涙が浮かんだ。
(私、このまま死んじゃうのかな。)
だんだんとマイナス思考になっていく自分に嫌気がさす。
明日、この世界に小惑星が衝突する。
それから心晴君を護るなんて、私なんかにできるわけないし。
一体、どうすればいいんだろう。
トボトボと歩き、ベンチに座って少し休もうとした時だった。
先ほど別れた心晴君が、ベンチに座っている。
私は慌てて駆け寄った。
そして、声をかける。
「あ、心晴君!」
「...未空、さっきぶりだな。」
彼は泣きそうな表情で、笑う。
チクチクと再び胸が痛んだ。
「そうだね。...何かあったの?」