その日、地球は滅亡した



午後0時2分10秒。


「...寒っ」

はぁ、と息を吐けば白かった。

え?何で?

冬と何も変わらない寒さに、俺は目を見開いた。

何かが可笑しい。

鳥肌が立つ。

脳裏に蘇ったのは、小惑星墜落のニュース。



バキ、メキ、


「心晴!!!」

兄貴が俺の名前を叫んだ。

刹那、床に亀裂が走り派手な音を立てた。

「っうわぁああ!」

思わず声をあげて叫んだ。

何が起きてるのか、まったくわからない。

どうしよう、怖い。

家が、ゴゴゴと音を立てて地震が起きたみたいに震えた。

ミシ、ミシと柱がきしむ音が聞こえる。

そして、天井がベリ、とはがれた。


刹那、兄貴は近くにいた俺をおもいきり突き飛ばした。

「っ!」

そのまま俺は、リビングを出て玄関へと転がり出る。

「痛ぇ、」


ガシャアン!

痛む体を起こして振り向けば、先程自分と兄貴、母さんがいた場所に家の天井が落下していた。

「...え、兄貴?母さん?」


今、何が起きた?

なんで、天井が?

兄貴は、母さんは?



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