その日、地球は滅亡した
◎その日、想いは交差した
*心晴視点
「心晴君は、これからどうする?」
未空の問いに俺は考える。
(もう一度、慧と話し合いたい。)
「会いたい人がいるから、とりあえず探す。」
「そっか!なら手伝うよ!」
(峯岸さんがどこにいるかわかんないし、過去の峯岸さんについてけばいずれ会えるかも!)
意気込む未空に、俺は思わず笑った。
「ありがとな。」
礼を言えば、彼女は俺を見て硬直する。
訳がわからず、未空?と声をかければハッとしたような顔をして ゴメン! と勢いよく謝った。
...変な奴。
とりあえず、俺と未空は公園を出た。
「会いたい人ってどんな人?」
「変態で変人。」
「何それ!」
俺の答えを聞いて何それ、と声を出して未空は笑った。
俺は本心を言っただけだ。
「その変態で変人のひとが行きそうな場所とか心当たりないの?」
からかうような口調で未空は問いかける。
少し考えて脳裏に浮かんだのは、慧が乗ってきたというタイムマシーンが置いてある空地。
そこで待っていれば会えるかもしれない。
「一つだけ、あるけど。」
「ならそこに行こ!」
「うん。」