その日、地球は滅亡した
そう思った途端、俺の足は勝手に動いていた。
裸足のまま外にでると、大きく目を見開いた。
「...なんだ、コレ。」
周りの家々も崩壊しており、無残な姿になってしまっている。
はぁ、はぁ、と白い息を吐きながら呼吸を整える。
「なんで、雪...降ってんの。」
さっきまで夏だった。
そう、異常なくらい暑かった。
なのに、空から雪が降っている。
「なんだよ、何が起きてんだよ...。」
怖い。あ、きっとこれは夢だ。
夢に違いない。覚めろ、早く覚めろ。
ぎゅう、と自分の頬を抓ると痛みが走る。
オォオオオオオ、
空気が震えた。
「まだ、何かあんのかよ!」
思わずそう叫んだ。
ピカ、と空が光った。俺は空を見上げる。
「...流れ星?」
いや、違う。それはこちらに向かって落ちてくる。
「っ!」
危機を感じて、俺は走り出した。
辺り一面が真っ白になった。
キー、という耳鳴りがして俺は大きく目を見開く。
刹那、とん、と背中に何かが当たった。
そして、腕をまわされる。
「頑張れ、___。」
ドォオオオオオン!!!
大きな爆発音が響いた。体が焼けるように熱かったのは一瞬だけで、
そのまま俺は意識を手放した。