その日、地球は滅亡した

「?、時空間にいる間は、手を繋いでろってことか?」

「...ああ。」

俺は静かに瞳を綴じて、過去を思い返す。

ギリ、と拳を握りしめた。

「...。」

____大丈夫、俺がどうにかする。

____過去は変わりつつある、だから大丈夫。


(誰も、死なせない)


俺の異様な雰囲気を読み取ったのか、心晴と未空ちゃんは頷いた。


「なら、さっそく練習してみるか。」

「...う、うん。」

怖いのだろう。

心晴の手が少し震えている。

そんな彼を見て、未空がぎゅっと手を握った。













緊張した面持ちでタイムマシーンに乗り込む。

真ん中の操縦席に心晴、その両隣に未空と慧が座る。


「これが、手動モードに切り替えのボタンな。」

慧に言われておそるおそるそれを押す。

「基本は車と同じ構造だから。足元にあるのがアクセルとブレーキ。

目の前にあるのがハンドル。」

「わ、かった。」

「ゲーセンにあるマリオカート得意なら、大丈夫。」

「全然大丈夫じゃねえよ!ってかなんで俺が得意って知って、「ここに到着地の時間を入力するんだ。

このタイムマシーンは2019から100年の間しかタイムスリップできないからな。」

言葉を遮って説明を続ける慧に、心晴は思わずため息をついた。
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