その日、地球は滅亡した
「そんな...、」
心晴は絶句した。
慧はこれからどうしようか考えるが、いい案が浮かばない。
「、きっと、大丈夫だよ!」
突然、未空が明るい声音で言う。
「どうにかなると思う!」
何の根拠もなしに言う未空。
しかし、今は彼女のその言葉に救われた気がした。
「...ここで、タイムマシーンの研究がされてるはずだ。
かわりになる部品がなくても、作ることはできるかもしれない。」
「なんで慧がそんなこと知ってるんだよ。」
「ここ、俺の勤め先でもあるから。」
「え!?」
「心晴、あのディスク貸して。」
心晴に向けて手を出して言う慧に、ポケットから陽人から受け取ったディスクを手渡す。
「これがあれば、なんとか部品は作れる。
問題は、どうやって研究所を借りるかだな。」
「私に、任せてください!」
「未空?」
「私が話をつけてきます。」
「はあ!?無理だろ!」
「大丈夫、この会社を創立したのは私のお父さんだから。
お父さんなら、きっと、話を聞いてくれるはず。」