その日、地球は滅亡した


「...ごめ「俺が、どんな気持ちで過去に来たかお前にはわかんないだろうな。」

謝ろうとしたが、遮られて酷く低い声音で想いを告げられた。

それに苛立ち、心晴も負けじと言い返す。

「わかるわけねーだろ!言ってくれねーんだから!」

「言っても、今のお前には理解できない。」

「なんだよそれッ、」


「お前と俺は住む世界が違う。」


だから、言えない事もある。それを理解しろといったところで、今の心晴には無理だとわかっていたが言わずにはいられなかった。


心晴はその言葉を聞き、衝撃を受ける。

なんだか、自分自身を否定されているような気がして泣きそうになった。

「住む世界が違うからって、なんだよ...急に俺の目の前に現れて、世界を救えとか言ってきたやつが、良く言うよ。」


「...。」

「住む世界が違ったって、今、慧は俺の隣にいるだろ。

同じ世界にいて、こうして、話してるじゃん。それじゃ、ダメなのか?

俺がお前と違うから、何も話してくれないのかよ...」

未空も、慧には気を許しているように見える。

心晴には、自分と2人の間にはこえられない壁があるような気がした。

____寂しい。

目の前で家族を失った心晴にとって、今頼れる人物は慧や未空しかいない。

2人と仲良くなりたいと思うのに、何も話してくれない彼らに不満が募っていく。


「ッ、だから、時期にわかるから少しは待てよ。

今はそんな事言ってる場合じゃないだろ。一刻も早く未来を変えなきゃ、「そんなに未来を変えたいなら、1人ですればいいだろ!」


大声をあげた心晴を見て、慧は目を見開く。

「慧には未空もいるし、2人で大丈夫だろ。俺がいなくても何も変わんねーじゃん。

どうせ俺は小惑星につっこんで死ぬかもしれないしな。」

「心晴、」

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