仔猫を拾った王子様

長谷川を呼んで、俺は運ぶのをやめた。



「応接間には誰もおりませんので、そちらに運びます」


わかった、と頷いて、俺も屋敷に歩を進めた。




本当に良かった…。


萌以外の奴を背中に乗せるなんて…無理。


ましてや抱き抱えるなんて、俺のプライドが許さねぇ。




屋敷に入り、玄関の扉をあけると。


「あの人は!?どうだった!?」





















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