仔猫を拾った王子様


「ちょっとお前に話がある」


…早速…?



嫌だよ…


やっぱり居なくなるなんてヤダ…



「ついてこい」



「……う…ん」



廊下の先の、一回も入ったことない部屋。



「あの女に、どこに行くか言ってきたのか?」


「飲み物持ってくるって言った…」



「じゃあ飲み物探してたって言えよ」



バタンッ



那李は扉に背をむけて、アタシを左手で掴んだまま右手で扉をしめた。










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