仔猫を拾った王子様


アタシは静かに扉に耳をあてた。



「お前が俺の屋敷を歩きまわるんじゃねぇ。うせろ」


「なっ!この私にうせろですって!?信じらんない!私は萌を探しにきただけよ!まよってるんじゃないかって…」


「馬鹿かお前。この屋敷にずっと住んでて迷うわけねぇだろ」


「そりゃぁ、まぁ、そうね。でも…」


「いいから黙って消えろ」



「もうっ!分かったわよ」




……居なくなった…?











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