仔猫を拾った王子様




梨沙さん…


アタシ、アタシ…


本当のことを、言っちゃいたい。



「あ…あの「待たせて悪かったね」



「待ってないわ、お父さん」


「それより梨沙、那李君を認めてくれるんだね?」



「うん!」




「実はな…あっちのお父さんから連絡が来てな、式の日取りを今週中にでも…」





イヤ…


そんな話…聞きたくない…







「困ります、勝手に入られては…!!」


ドア越しに声が聞こえてきた。






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